冬に備えてカモの群れが、我が家の2階の窓から見える北側の池にも渡ってきました。どんなカモが来ているのだろうと双眼鏡で覗いて見ると、目の辺りから頭の後ろにかけての流れるような白い線が特徴的に見えてきます。「オシドリ?」と一瞬目を疑いましたが、紛れもなくそのオシドリのようでした。
写真は鮮明に撮れていませんが、オシドリはカモの仲間では最も美しい鳥ではないかと思います。この辺りではあまりオシドリのいる池というのは聞いたことがありませんでしたから、少々驚きました。東京・上野の不忍池のカモとは違い、人が近づくと逃げてしまいますから、木の陰などでこっそりと観察しなければなりませんが、それもまた野生の鳥の雰囲気があってよいものです。
オシドリの体の後方のイチョウの葉に似た垂直に立った羽は、イチョウ羽と言うそうですが、イチョウの発音は漢名の「鴨脚」から来ているのだそうで、もともとは葉っぱが鴨の水かきに似ているところから付けられた名前なのだそうです。鴨の脚に似たイチョウの葉っぱと、イチョウの葉に似たイチョウ羽。両者の関係はなかなか面白いものです。